雨の前や曇りの日などに、頭が痛くなったり、吐き気がしたりと体調が悪くなったりしませんか？実は、そんな悩みを抱えている人はたくさんいます。
雨の日の頭痛や吐き気などのせいで、雨の日は憂鬱…そんな人も多いのではないでしょうか？
今回は、雨の日の頭痛の原因や頭痛吐き気の対策方法をお伝えします。

雨の日の頭痛の原因は？

雨の日に頭痛がするという人は多いですが、その原因は一体なんなのでしょうか？人によっては「なんだか頭が痛いからもうすぐ雨が降る！」なんて天気予報よりも確実に当ててくる人もいますよね。
天気によって頭痛がするというのは、あながち、迷信ではありません。
ただ、科学的に正確なメカニズムは見つかってはいません。ですが、考えられている原因があります。ポイントは「低気圧」です。２つご紹介しましょう。

１．「低気圧」によって、血管が膨張し頭痛がする。

まずは簡単に「低気圧」の説明をしましょう。「気圧」は大気の地面に圧力のことです。「低気圧」という状態はこの圧力が低いことです。そして「低気圧」が発達すると雨が降るのです。そのため雨の前は「低気圧」が発達しているときなんですね。
では、なぜ、大気の圧力が低いと頭痛になるか考えてみましょう。
私たちは、地面に立って生きていますよね。なので、地面にかかる圧力というのは、同時に、私たち自身に掛かっている圧力のことでもあります。
つまり、低気圧とは、私たち自身に掛かる大気の圧力が低く（少なくなっている）なっているということなのです。

普段から、私たちの頭に、大気の圧力がかかっています。そのとき、私たちの頭の内側（血管の内側）からも圧力がかかっています。（もしかかってなかったら、私たちは大気につぶされてしまいます）
で、雨が近づき、低気圧になると、私たちを外側から押してい大気が少なくなり軽くなるんですね。
すると、私たちの脳（内側）から押す力が、外側から押す力よりも強くなります。
そのため、血管が内側から広がり膨張するんですね。
膨張してしまいますと、血管の周囲のある神経を刺激することになります。
これが、低気圧での頭痛の原因ではないかと考えられています。

ちょっとわかりずらいので簡単にまとめてみましょう。

（普段）外側からの力（気圧）と私たちの内側からの力が均一でバランスが取れている。
↓
（雨の前）低気圧が近づき、外側からの力（気圧）が少なくなる
↓
外側の力が緩むので内側の力が比較して強くなる
↓
血管が膨張する
↓
膨張した血管がまわりにある神経を刺激する
↓
頭が痛い

こんな流れで頭が痛くなっているのです。
この頭痛のことを低気圧頭痛と言います。
普段から頭痛、片頭痛を持っている人が陥りやすいと言われています。

２．自律神経
急激に天気が悪くなったときなどに頭が痛くなるときは自律神経も関係しているかもしれません。
自律神経は外部の環境に体を適応させていくという機能があります。もし天候がゆっくりかわっていくのであれば頭痛にならないけど突然の雨などで頭がいたくなる場合は自律神経の外部の環境変化に適応するという機能が追い付かずに、体調不良になってしまっている可能性もあります。

雨のせいで頭痛と吐き気がする？

雨の日の体調不良で、一番代表的なのは頭痛ですが、吐き気や体のだるさなど、その他の不調も一緒に出てしまう場合もあります。
血管が膨張する頭痛なので「片頭痛」と同じような症状になることが多いでしょう。

頭痛のほかに、吐き気、においや光に敏感になったりします。ちょっとしたニオイで気持ち悪いと感じたり、強い光で頭が余計に痛くなったりすることもあるでしょう。

頭痛だけならまだわかるけどどうして、吐き気もするの？とお思いでしょう。
ですが、低気圧が原因の頭痛だけでなく、普通の片頭痛でも吐き気はよくある症状の一つなのです。

では、なぜ、吐き気も伴うのでしょうか？
まず先ほど頭痛は、血管が膨張し神経を圧迫してしまうことが原因だとお話ししましたね。
その時に、吐き気をおこす神経も一緒に圧迫刺激してしまい、吐き気が起こってしまうのです。

雨の日の頭痛や吐き気の対策は？

では、つらい頭痛や吐き気の対策はどのようにしたらよいのでしょうか？
まず、自分の頭痛が今回あげた片頭痛のような低気圧頭痛だということを確認してください。
あなたの痛みは、

「ズキズキと脈打つような痛みでしょうか？」

もしイエスならば、今回案内した頭痛の可能性が高いですね。

この場合、基本的には、安静にすることが大事です。そして、マッサージやお風呂などで身体を温めたりするのはＮＧです。身体が温まると、より血管が膨張し頭痛がひどくなります。

安静にし、首の後ろあたりを冷やしてあげるのがおすすめです。温めると血管が膨張してしまうということは逆に冷やせば収縮しますよね。

また、コーヒーやお茶を飲むという手段があります。
珈琲やお茶にはカフェインが含まれています。普段は頭痛の原因にもなりかねませんが、頭痛が来てからは、血管収縮作用があるので、膨張、拡張してしまった血管を抑える効果が期待できますよ。

そして、光も避けます。暗い部屋で安静にしましょう。パソコンやスマホなどもいじらないほうがいいでしょう。

あと、テレビでやっていたのですが、外のずっと遠くの景色を見ると治るという方法が紹介されていました。私も仕事のときに頭が痛くなったときに、ちょっと外へ出て試してみましたが、多少は効果があったように思います。
また、もう痛くて仕方がないときは薬を飲むというのも一つの手段だと思います。
頭が痛いまま薬を飲まずに我慢するよりは、薬を飲んで安静にしたほうがずっといいですよ。

あまりにも症状がひどい場合は無理せず病院に行きましょうね。

まとめ

いかがでしたでしょうか？
雨の日や雨の前の日の頭痛は本当につらいですよね。原因んをしって少しでも対処できることを祈っております。